源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

2010年度 水曜部会報告


1月12日

参加者:4名

本日の参加者は、大野先生、田辺さん、熱田君、私鈴木の4人でした。
「夕顔」巻の最初から、156頁の「とのたまふ」まで読み進めました。 音読の他に、大野先生が映画化された『源氏物語』についてお話しくださいました。

鈴木香緒里


1月5日

参加者:5名

去年に引き続き、百人一首大会を行いました。少々人数が少なかったものの、2回やりました。 インド哲学科1年の熱田君がなかなか健闘しましたが、日文4年の高橋(祐)さんが2回とも一番で面目躍如です。

出席者は、美濃島さん、高橋(祐)さん、熱田君、鈴木さん、大野。次回1月12日は、源氏物語の音読に戻ります。

大野


12月22日

参加者:5名

本日は鈴木さんの卒論の報告と質疑応答、および先週行えなかった田辺さんの質疑応答がありました。お二人ともよくお調べになったようで、感心しました。自らの卒業論文を振り返って恥じ入るばかりです。お二人に限らず、今後どのような道を進むにせよ、卒論で調査されたことは文学作品を自分の力で読み、考えていくことの基礎になると思います。これからも日本の文学、とくに古典に親しんで貰えたら思います。

古田正幸


12月15日

参加者:6名

それぞれの卒論について発表してもらい、質疑応答という形で行いました。 みなさん力作のようで、発表が詳細にまでいたり、美濃島さん、高橋(祐)さん、田辺さんの3名しか終わりませんでした。22日も引き続き、発表を続けたいと思います。

大野


11月10日

参加者:4名

今回は「空蝉」巻を読了。現代語訳にも挑戦しました。今回の場面は、空蝉と契るつもりが、逃げられて、そこに残ったのが、若い軒端の荻、まあっいっかのノリで、関係を持つ源氏、「かのをかしかりつる火影ならば、いかがはせむにおぼしなるも、わろき御心浅さなめりかし」。

美濃島


10月27日

参加者:7名(河地、大野、美濃島、鈴木、田辺、熱田、高橋)

今回は、帚木巻(P97「例の、内裏に」)から、空蝉巻(P111「こころもとなさをのたまふ」)までを読了しました。巻名にもとられている、遠くからは見えるが近づくと見えなくなるという「帚木」が、源氏が近づこうとするといなくなってしまう空蝉の行動と重ね合わせられているという点がとても興味深かったです。毎回思うことですが、やっぱりひらがなが続いている箇所は読むのが難しいですね!がんばります…!

高橋(祐)


10月20日

参加者:5名

本日は87頁「皆しづまりたるけはひなれば~」から97頁「人のためもいとほしくと、おぼしわずらふ」まで読了しました。 ちょうど源氏と空蝉の密通の場面で、藤壺との密通より詳しく描写されている点や、少し先の記述に関してですが、源氏と小君は同衾したのか、という話が気になりました。

鈴木香緒里


10月13日

参加者:7名

本日は参加者7名で、中将の体験談から、源氏の実体験の前まで進みました。読んでいる途中に疑問に思ったのですが、源氏物語が作られた当時、夫の浮気に対して妻はどのような対応をとっていたのですか?よろしければ次回に教えていただけないでしょうか。

熱田


10月6日

参加者:7名(河地、大野、美濃島、田辺、高橋(祐)、鈴木(香)、熱田)

今回は、源氏と頭中将が宮中で物忌みをしているところへ、左馬頭と藤式部丞がやってきて、いよいよ雨夜の品定めが本格的に展開される場面からでした。時折、休憩がてら、気になる単語や場面の解説を加えながら、左馬頭の体験談の一つ、指食いの女の話までを読み終えました。

大野