源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

土曜部会


【活動概要】

土曜部会のゼミナールは『古今集』を読解してまいりましたが、平成23年度より隔週で『古今集』ゼミナールと、全巻音読での読破を目的とした"声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"を行っていました。平成25年度より単発の特別講義の開催となります。


【活動記録】

日付 参加 内容
71 H25.6.3 5名 "声に出して読もう!源氏物語"若紫巻。231ページから235ページ3行目まで。
70 H25.5.27 6名 "声に出して読もう!源氏物語"若紫巻。
69 H25.5.20 3名 ガイダンス他。
68 H24.12.22 4名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫巻221頁13行目から、223頁10行目まで。
67 H24.12.15 4名 古今和歌集、1~30番歌までを音読。
66 H24.11.24 4名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫巻216頁9行目から、221頁12行目まで。
65 H24.11.10 4名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫巻213頁14行目から216頁8行目まで。
64 H24.10.20 7名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫巻209頁5行目から213頁13行目まで。
63 H24.10.6 6名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫巻201頁1行目から209頁4行目まで。
62 H24.9.29 3名 探訪旅行の報告
61 H24.7.14 9名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫巻207頁1行目~221頁1行目。 報告
60 H24.7.7 10名 『古今集』土曜部会。58、59番歌の発表。 報告
59 H24.6.23 9名 『古今集』土曜部会。54、55、56、57番歌の発表。 報告
58 H24.6.16 6名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫巻193頁2行目~206頁14行目まで。 報告
57 H24.6.9 6名 『古今集』土曜部会。『古今集』の主だった注釈書の紹介と54番歌の発表。 報告
56 H24.5.12 9名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"。若紫冒頭183頁~193頁1行目まで。 報告
55 H24.4.21 6名 今年度前期のスケジュールを確認。 報告
54 H24.1.21 6名 小倉百人一首のカルタ会 報告
53 H23.12.17 6名 『古今集』土曜部会。51、52、53番歌の発表。 報告
52 H23.12.10 5名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会。テキスト160ページ4行目から165ページ最終行までを音読。 報告
51 H23.12.3 6名 『古今集』土曜部会。52、53番歌の政治的背景の説明。 報告
50 H23.11.19 4名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会。テキスト154ペー ジ6行目から160ページ3行目までを音読。 報告
49 H23.11.12 8名 『古今集』土曜部会。49、50番歌の発表。 報告
48 H23.10.29 3名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会。テキスト148ページ11行目~154ページ5行目までを音読。 報告
47 H23.10.8 6名 第3回王朝研探訪旅行報告会。 報告
46 H23.7.16 8名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会。テキスト143頁から、148頁までを音読。 報告
45 H23.7.2 10名 『古今集』土曜部会。47、48番歌の発表。 報告
44 H23.6.25 9名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会。テキスト136頁から、143頁までを音読。 報告
43 H23.6.11 9名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会。テキスト128頁1行目から、136頁7行目までを音読。 報告
42 H23.6.4 9名 『古今集』土曜部会。45、46番歌の発表。報告
41 H23.5.21 9名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会。夕顔冒頭から、テキスト本文127頁最後までを音読。 報告
40 H23.5.7 14名 『古今集』土曜部会。43、44番歌の発表。報告
39 H23.4.23 10名 "声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!"土曜部会ガイダンス。報告
38 H23.4.16 9名 『古今集』土曜部会ガイダンス。報告
37 H23.1.15 6名 42番歌を発表。報告
35-36 H22.12.11,18 5名 40、41番歌を発表。報告
34 H22.12.04 5名 38、39番歌を発表。報告
33 H22.11.27 6名 36、37番歌を発表。報告
32 H22.11.13 7名 34、35番歌を発表。報告
31 H22.11.6 8名 32、33番歌を発表報告
30 H22.10.23 8名 30、31番歌を発表。報告
29 H22.10.16 7名 「和歌披講」について説明、実習。 報告
28 H22.10.9 5名 27番歌~29番歌を発表。 報告
27 H22.9.25 6名 後期第1回目ということで、河地が古今集の特色について説明。特に、萬葉集の部立構成に注目し、古今集の四季の部立について説明。「四季」と「天皇」との関係に注目する必要があることを説明。
26 H22.7.17 6名 予定は27番~であったが、担当者がスクーリング出席と重なったため、フリートーキングのかたちで進めた。後期は27番歌からとなる。
25 H22.7.10 5名 『古今集』「春上」25、26番歌を読解。両歌とも貫之歌である点が注目。貫之独特の世界の展開が興味深い。 /td>
24 H22.7.3 9名 『古今集』「春上」23~24番歌を読解。「春のきる霞の衣」について、擬人法の歌であることに注意する必要がある。『古今集』最初の擬人法であろうとの指摘。また「霞の衣」は初出で、漢詩の「霞衣(かい)」からの造語であろうとの結論。 /td>
23 H22.6.26 8名 『古今集』「春上」19~22番歌を読解。「若菜」歌群について考察。22番歌の詞書「歌たてまつれとおほせられし時、よみてたてまつれる」の特殊性についても、注意する必要がある。
22 H22.6.19 8名 『古今集』「春上」16~18番歌を読解。岩波文庫本では、「み山には松の雪だに~」が、「春日野のとぶ火の~」の歌の前に来ているが、他本のように、順序は逆であろうとの結論。
21 H22.6.5 9名 12番歌~15番歌を読解検討。歌の配列意識にも検討を加えた。
20 H22.5.29 18名 5/8配布の資料を用い、『古今集』の9~11番歌の3首を発表。
19 H22.5.15 7名 先週に引き続き、「二条后」と『古今集』との関係を考える。また、『古今集』における、「四季」の問題。
18 H22.5.8 10名 先週に引き続き、野呂先生による『古今集』の文学史ガイダンス。9世紀前半、嵯峨天皇主導の勅撰三集の時代から、9世紀後半の宇多朝にかけての解説。唐風謳歌の時代から国風の時代へ。「春上」8番歌の発表(担当古田)。
17 H22.4.24 8名 古今集の概説ガイダンスとして、「部立の特色」(河地)、「文学史的背景」(野呂)の解説を行った。次回は5/8。教室は未定。
16 H22.4.17 9名 新入会員1名、卒業生の参加も得て本年度第1回目の土曜部会が始まった。ゼミについてのガイダンス指導、自己紹介、ホームページの説明等。次回24日は『古今集』についての解説を行う。
15 H22.1.16 6名 今年度最後の土曜部会は、『古今集』「春上」の3番歌から7番歌までを読解。平成22年度の開始はは4月10日から。8番歌から読解する予定。
14 H22.1.9 5名 いよいよ歌集の本体に入った。新年最初のゼミにふさわしく、『古今集』の在原元方の巻頭歌、および貫之の第2番歌を読解。次週は、3番歌より8番歌あたりまで読解の予定。
13 H21.12.12 6名 テキスト21ページ11行目から仮名序の最後までを読了。新年1月9日から春上を読解開始。
12 H21.12.5 3名 テキスト20ページ5行目「かかるに、今、天皇の」~21ページ10行目「巌となる喜びのみぞあるべき」。 『古今集』の成立の実情を伝える箇所を読解。
11 H21.11.28 4名 テキスト18頁3行目からから20頁4行目まで。六歌仙の喜撰法師、小野小町、大伴黒主の部分。
10 H21.11.14 7名 17頁9行目から18頁9行目まで、和歌の歴史から六歌仙の遍照、業平までの部分。
9 H21.11.07 6名 テキスト16頁~17頁、和歌が最も隆盛していた時代についての読解
8 H21.10.24 7名 「特別活動」として、「王朝貴族の狩衣の着付け実演」を実施
7 H21.10.17 7名 『古今集』成立までの歴史的背景についての解説
6 H21.7.25 8名 テキスト14~16頁の、和歌の歴史について述べた部分を読解検討。
5 H21.7.18 6名 仮名序の“和歌の六義”の箇所を読解。詩経の六義論との対応等を考察したが、かなり無理があるとの印象が強かった。
4 H21.7.4 11名 テキスト10頁4行目~の、和歌が三十一文字の形態をとるに至った箇所、 さらに「難波津」「安積山」の二歌についての箇所を読解検討、さらに古注についての検討も行った。 次回は「和歌の六義論」。
3 H21.6.27 7名 『古今集』「仮名序」の和歌の発生にかかわる記述、「天上界では下照姫に始まった」という箇所を読んだ。 『古事記』を参考文献として活用しなければならないという指摘があった。
2 H21.6.20 5名 『古今集』「仮名序」の読解開始。
冒頭第1段落の和歌の本質論を理解するとともに、当該箇所の「真名序」との比較検討を行った。
1 H21.6.13 7名 ・ガイダンス
・「仮名序」から読み進めることを確認