源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐
部会報告
平成21年6月10日 第1回 水曜部会

【報告】
平成21年6月10日(水)、白山キャンパス1号館1304教室にて、第1回ゼミナールが開催されました。 参加者は13名。 今後のゼミ展開のためのガイダンス的性格のものでした。 テキストとなる『新潮古典集成』の第8巻巻末の「年立」が配布され、桐壺巻読解にあたり、作品の全体像を事前に把握することを確認しました。 また、今回出席者の各自の分担も決定しました。 発表資料は、「原文の提示」、「注釈」、「現代語訳」を提示することになりますが、とりあえず、初回の発表がモデルケースとなります。 次回のゼミは、6月17日(水)4時限(14:20~16:10)、1304教室です。