源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

水曜部会


【活動概要】

※水曜部会は平成22年度で終了いたしました。平成23年度からは「声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!」を土曜に隔週で行います。

水曜部会のゼミナールは『源氏物語』の全巻読破を目指します。 王朝文学文化の華であるこの作品の恒常的読解を通じて、本格古典の基本的読解力の養成とともに、王朝文学文化の精粋に触れたいと思います。


【活動記録】

日付 参加 内容
42 H23.1.12 4名 ・「声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!」。「夕顔」巻の最初から156頁の「とのたまふ」まで。 報告
41 H23.1.5 5名 ・百人一首大会 報告
40 H22.12.22 5名 ・卒論報告会 報告
39 H22.12.15 6名 ・卒論報告会 報告
38 H22.11.10 4名 ・テキスト111ページ「こたみは妻戸をたたきて入る」から「空蝉」巻末「うつせみの羽に置く露の木隠れて忍び忍びに濡るる袖かな」までを読了。次回11/17は、「夕顔」巻に入ります。 報告
37 H22.10.27 7名 ・帚木巻(P97「例の、内裏に」)から、空蝉巻(P111「こころもとなさをのたまふ」)までを読了。 報告
36 H22.10.20 5名 ・87頁「皆しづまりたるけはひなれば~」から97頁「人のためもいとほしくと、おぼしわずらふ」まで読了。 報告
35 H22.10.13 7名 ・67頁13行目「さて、また同じころ、まかり通ひし所は~」から読み始めた。 報告
34 H22.10.6 7名 ・今回は、小見出しで「馬の頭の体験談その一」まで読み終わりました。 報告
33 H22.9.29 8名 ・今回より、「声に出して読もう!ゲンジモノガタリ!」の開始となった。第1回目は、「帚木」巻の特色や光源氏の青春の恋の特色について討議後、テキスト45ページ1行目から49ページ8行目までを読了。次回は、49ページ7行目「取るかたなくくちをしき際」から。
32 H22.7.21 10名 ・テキスト39ページ14行目~40ページ8行目~桐壺巻末まで。2名のリレーで「桐壺」巻を読了。秋学期9月29日(水)から「帚木」巻。
31 H22.7.14 6名 ・テキスト39ページ5行目~同13ページまでを読解。「左右の大臣家の勢力について」。次回は、7月21日、春学期の最終となります。
30 H22.7.7 6名 ・38ページ2行目から39ページ4行目。「源氏、左大臣の姫君と結婚」の後半部分を読解。次回は、7月14日、「左右の大臣家の勢力について」。
29 H22.6.30 10名 ・テキスト37ページ7行目~38ページ2行目。「源氏、左大臣の姫君と結婚」を読解。「副臥(そいぶし)」「後見」「正妻」等について考察。
28 H22.6.23 8名 ・テキスト36ページ4行目~37ページ6行目。「源氏の君の元服」を読解。源氏12歳にて元服。元服の儀式は、この場面ほど詳細に描写される箇所はない。
27 H22.6.16 8名 ・テキスト34ページ13行目~36ページ3行目まで(源氏の君、藤壺を慕い、二人ながら帝に寵愛される)を読解。
26 H22.6.9 7名 ・テキスト33ページ13行目~34ページ12行目までを読解。藤壺登場の場面。
25 H22.6.2 8名 ・33ページ2行目~33ページ13行目「藤壺の女御の入内(1)」を読解。次回は「藤壺の女御の入内(2)」。
24 H22.5.26 7名 ・32ページ5行目「帝、かしこき御心に」~33ページ1行目「源氏になしたてまつるべくおぼしおきてたり」を読解。次回は、33ページ2行目から。「藤壺の女御の入内」。
23 H22.5.19 8名 ・テキスト「桐壺」巻、31ページ5行目~32ページ6行目まで。「高麗人の予言、若宮臣籍に下り、源氏の姓を賜る」の箇所に入る。次週も続き。
22 H22.5.12 9名 ・テキスト「桐壺」巻、30ページ7行目~31ページ4行目まで。祖母の死後、若君の宮中での様子等の叙述。
21 H22.4.21 7名 ・「桐壺」29~30ページ《若宮参内、祖母北の方の死》を読了。
20 H22.4.14 9名 ・新入会員3名を迎えて、本年度第1回目の水曜部会が始まった。ゼミについてのガイダンス指導、自己紹介、ホームページの説明等。また、次回からの担当も決定した。
19 H22.1.20 9名 ・今年度最後の水曜部会。テキスト28頁10行目~29頁8行目「命婦の復命と帝の新たな悲しみ」の最後の部分を読解。
18 H22.1.13 7名 ・テキスト28ページ、1行目「風の音、虫の音につけて」から10行目「燈火をかかげ尽くして起きおはします」まで。担当は、韓国からの留学生の1年生。がんばりました。 次回は、今年度の最終回。テキスト28ページの10行目「右近の司の宿直奏の声」から。
17 H22.1.6 11名 ・今回はテキスト26ページ14行目「故大納言の遺言」から、28ページ1行目「うらめしき」まで。 次回は、28ページ1行目、弘徽殿女御の態度と帝の悲しみの深さの場面に入ります。
16 H21.12.16 10名 ・今年最後の水曜部会。 テキスト26ページ1行目「このころ、」から14行目「おぼしめさる」までを読了。 次回は、年明けの1月6日、26頁14行目から。
15 H21.12.9 6名 ・桐壺巻 テキスト25頁3行目~26頁1行目までを読了
14 H21.12.2 6名 ・桐壺巻 テキスト24頁1行目~25頁3行目までを読了
13 H21.11.25 5名 ・着装体験を行った際に説明した重ねの色目に関する本の紹介など
12 H21.11.18 10名 ・桐壺巻 テキスト22~24頁までを読了
11 H21.11.11 5名 ・桐壺巻 テキスト22ページ1行目から11行目までを読了
10 H21.10.28 9名 ・「特別活動」として、「王朝貴族の狩衣の着付け実演」を実施
9 H21.10.21 10名 ・桐壺巻「野分の夕べ、靫負の命婦の弔問(2)」p20~p21の部分を読了
8 H21.10.14 9名 ・桐壺巻「野分の夕べ、靫負の命婦の弔問(1)」p19~p20の部分を読了
7 H21.7.22 9名 ・桐壺巻「帝の悲しみ」の部分を読了
6 H21.7.15 6名 ・桐壺巻「若宮、母の喪により里邸に退出」の部分を読了
5 H21.7.8 14名 ・桐壺巻「更衣の死」。葬送について、また死に関連して、活発な質疑応答が行われた。
4 H21.7.1 7名 ・テキスト15ページ6行目~17ページ7行目、「更衣の死」の部分を読み進めた。
3 H21.6.24 12名 ・テキスト13ページ「更衣の立場」~14ページ「若宮三歳、袴着を行う」までを読了
2 H21.6.17 15名 ・テキスト冒頭の「主人公の母―時めく更衣の紹介」「更衣の家柄」「主人公の誕生」の三節を読了
1 H21.6.10 13名 ・ガイダンス
・桐壺巻読解のための分担を決定