源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐
部会報告
平成21年11月11日 第11回 水曜部会

【報告】
11月11日(水)、雨。参加人数は5名。発表者は学部4年下河です。人数が少ないため、15時まで11月2日付けの朝日新聞に載っていた『源氏物語』続編についての記事を大野先生がプリントしてきてくださったため、それを見ながら論議を持ちました。その後、発表。担当箇所は、テキスト22ページ1行目から11行目まで。
語釈において、出典を書いていなかったため指摘を受けました。些細なことではありますが、古典を読む上でどの注釈書がどのように言っているかということをきちんと把握するためには必要であるので、以後気をつけたいと思います。
また、質疑応答において、「御子と宮という呼称の変化についてどんな意味があるのか」という質問が出ました。この箇所で源氏は「宮」と呼ばれているので、確かに不思議なことです。このような疑問を、是非調べてみたいと思います。

4年 下河佐登子

 


※資料(アクセスキーを入力してください)
  「桐壺」22p L.1~11