通信部会報告 | |
第1回 通信部会 (H22.5.29) | |
「課題に関わって」(河地) 「肖聞抄」のこのくだり、『伊勢物語』の作者については、女流歌人伊勢の作の可能性に言及し、それに因んでこの物語の題号となっている可能性を述べているが、さほどに伊勢作ということにこだわっているふうはない。私が、ここで注意したいのは、「所詮作物語と見侍るべき也」という言葉である。「作物語」とは、創作の物語ということであるが、とすれば、この物語は、けっして在原業平の忠実な一代記ではないという見方が、すでに明確に出ているということになる。 模範解答 (1丁表)―古田正幸― |
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